先輩職員の声
指導員(男性)
入社:平成27年6月
最終学歴:駒澤大学 仏教学部 禅学科 卒業 大本山永平寺専門僧堂
仕事内容
起床指導や食事作法を教えたり、学習や掃除、洗濯など日常生活をする上での基本的な支援が主な業務となります。
それ以外にも球技大会や運動会でヘトヘトになるまで一緒に練習したり、愛育園祭やキャンプなど様々な行事を子ども達と共に作り上げて、子ども一人一人の夢や目標を共有して、自立に向けて成長を促していきます。
志望理由
私の父も昔、愛育園で指導員を勤めさせていただいておりました。当時、愛育園を卒業し立派な大人になった人達が、父のもとを訪れ「大変お世話になりました。」と挨拶しているのを何度か見て、子どもながら「立派な仕事なのだろうなぁ」と感じておりました。
社会人になり、愛育園を見学させていただく機会がありました。子ども達が屈託の無い笑顔で「こんにちは!」と元気よく挨拶をしてくれる姿や、職員が子どもを第一に考えて働く姿を見た時、昔のことを思い出し「人に尽くせる人になりたい。元気あふれるこの環境で働かせていただきたい。」と思ったからです。
入社前と入社後のイメージの変化
こんなにも子どもと職員が「近い」とは思いませんでした。夢を共有し、目標に向かって「共に」努力するのは第二の青春を迎えている感じです。
仕事の難しさ、大変さ
人になにかを教えるということがこんなにも難しいものとは思いませんでした。子ども達を指導するのは、数学などの様に公式にあてはめて答えをだすのとは違います。常に、このやり方は正解なのだろうか、と自問自答しながら、時間をかけて、自立にむけて支援していきます。
時にはうまく伝わらず、子どもと衝突する事もあります。しかし、その後は今まで以上の関係を築くことが出来ます。こうしたことが、大変と感じると同時に楽しいとも感じることができます。
仕事の魅力、やりがい
子ども達との関わっていく中で、今まで感じ取れなかったその子の想いが感じ取れる様になったり、信頼関係が少しずつ築かれていくのを肌で感じます。そうした上で、行事や日常、様々な場面で子ども達からパワーをもらう事があります。これが何より嬉しく感じ、やりがいだと思います。
印象に残っていること
ある時、業務の最中に急な腹痛に襲われ動けずにいました。そんな時、ある子どもから「先生どうしたの?大丈夫?無理しないで!先生の仕事、俺にできる事があれば代わりにやるから、休んでて!!」と言われました。
その子も、この日夜遅くまで目標に向かい努力をしており、疲れているにも関わらず、人を思いやるその優しさに非常に感動したことを覚えています。
入社後、どのような点で成長したと思いますか?
自分では成長したのか分かりませんが、今まで上手く出来なかったり、伝わらなかったりしていたことが、工夫をしてみて伝わった時は達成感があります。しかし、ほとんどは「もっとこういう言葉がけをすればよかったのではないか。」など反省し勉強する日々です。
もっともっと子ども達に想いが伝えられる様に、日々頑張りたいです。
将来の夢、目標
まだまだ未熟で諸先輩方の様には働けていません。上手くいかない事の方が多いです。先輩職員の姿を見て学び、子ども達から、また職員の皆様から安心して仕事をまかせてもらえるようになることが今の目標です。
ある日のスケジュール
泊まり勤務
- 11:00
- 出社
引き継ぎを確認、他の職員と話をして児童の様子などを把握した後、部屋の掃除や事務作業を行います。 - 11:30
- 昼食
平日であれば子ども達は学校へいっていますので、職員同士で食事をとりながら、雑談なども交えて文章では引き継げない、感情のこもった子どもの情報を交換していきます。 - 12:00
- 夕方、子ども達が帰ってくるまで、部屋の掃除や洗濯、備品の管理などの事務仕事を行います。
- 16:00
- 順番に子ども達が帰ってきます。一緒におやつを食べたり、学校での様子を聞いた後、学習支援を行います。
- 17:00
- 学習支援が終わると、一緒にキャッチボールをしたり、体育館で遊んだりします。この遊びの中でも、ルールを守る事など、教えていくことは様々あります。
- 18:00
- 掃除
それぞれ子ども達には持ち場があります。職員が掃除の仕方などの見本を見せたりしながら、支援していきます。掃除が終わると、全員でお参りをして、夕食をとります。箸の持ち方などの食事作法を支援します。 - 19:00
- 小学生と入浴し、明日の学校の準備を一緒に行います。その後は中高生の学習の時間。テストに備えての学習や受験に向けて勉強を教えます。
- 20:30
- 小学生を寝かしつけた後、中高生たちの学校での様子や近況を聞くなど、会話の時間を設けます。
- 23:00
- 児童全員が就寝したのを確認した後、児童別の記録や学校の担任の先生との連絡ノートを記入したり、戸締まりの確認などの業務をして終了となります。
翌日
- 5:30
- 夜のうちに乾かしておいた部活の道具など、朝練に行く子どもの準備などをします。
- 6:00
- 起床を促し、着替えや洗面を呼びかけていきます。
- 6:20
- 毎朝のお参りは、園長先生がお務めくださります。般若心経をお唱えし、その日一日、子どもと職員の心を調える時間です。
- 6:30
- 朝食をいただき、歯磨きなどを指導した後、登校の時間です。
- 8:00
- 子ども達が登校した後、居室やお風呂場の掃除、洗濯などをします。
- 9:00
- 朝会を行います。前日や今朝の子どもの様子を職員同士共有します。その後、部屋掃除や事務作業などを行います。
- 11:30
- 勤務に入る職員に引き継ぎをします。文章では引き継げない、細かい子どもの様子などを伝え、退勤となります。
愛育園を目指す学生へメッセージ
人に何かを教えるためには、まずは自らができていないと教えることができません。子ども達に箸の持ち方や言葉遣い、ボールの投げ方など、本当に様々なことを教えていきますが、子どもに教えながらも、自分もできていないと反省することもあります。
こうした指導には、学力よりも人間としての力が必要となってきます。私自身もまだまだ未熟であると感じることばかりです。ですがここ愛育園では、子ども達の成長に伴い、職員も一緒に成長することができます。
営業職などとは違い、仕事が数字に表れることはありません。しかしながら、数字の上では計り知れないほどの喜びを感じることができます。
ぜひ、一度見学に来て見てください。そして私の様に「ここだ!」と思った人、子ども達のために一緒に頑張り、共に成長していきませんか。