先輩職員の声

指導員(男性)

入社:令和4年4月
最終学歴:にいがた食育・保育専門学校 えぷろん

仕事内容

 主な業務は、食事作法の指導、学習支援、掃除、洗濯などの日常生活を送る上での基本的な支援となります。
 その他にも、色々な行事を子どもたちと一緒に作り上げたり、日常生活の中で子どもたちと一緒に遊んだりすることで、子どもたちが達成感を味わったり、多くの経験を積むことができるような支援を行います。
 これらにより、子どもたちが将来、独り立ちする上で困ることのないように、身の回りの事が自分で出来るよう自立を促し、一人一人の将来を応援していきます。

志望理由

 学生時代、児童養護施設で実習をさせて頂いたことがきっかけで、子どもたちの将来のために近くで寄り添い、日常的に支援できる児童養護施設での仕事に興味を持ちました。
 愛育園でも、実習をさせて頂いたことがあり、子どもたちと職員が信頼関係を築きながら日々の生活を楽しそうに過ごしている様子を実際に見て感じ、また愛育園の養育方針に共感したことで、ここで働きたいと強く思いました。

入社前と入社後のイメージの変化

 施設で生活している子どもというと、「かわいそう」「大変そう」というような同情の目で見られることも少なからずあると思います。実際に私もその一人でした。しかし、実際に子どもたちの生活の様子を見ると、明るく、元気で、毎日をパワフルに過ごしています。
 そんな子どもたちとの日々で、私自身も大きな影響を受けることがあります。学生時代から、運動はそこまで得意な方ではない私ですが、愛育園の子どもたちは運動が大好きで学校から帰ってきても野球やバスケットボール、サッカーなどのスポーツをして遊ぶ事が多く、一緒になって遊ぶうちに、まだまだ子どもたちに負けてられないと感じ、プライベートでも少しずつですが運動をするようになりました。
 このように、私自身も抱いていた「施設の子ども」のイメージとは違い、愛育園の子どもたちは自分自身の将来のために前向きに明るく日々を過ごし、職員である私も子どもたちに刺激をもらいながら楽しい日々を送っています。

仕事の難しさ、大変さ

 子どもたちと生活する中で、子どもたちが何か悪さをしてしまえば当然指導が必要になることがあります。そんな時に子どもたちの心に届く、声かけや指導は非常に難しく感じます。
 指導をする上で、普段なにも関わっていない子どもに対して指導をしたとしても、その子どもの心には届かないため、子どもたちとは普段からたくさん遊び、たくさん会話することで関係性を築いていく事を大切にしています。
 また、指導の際の言葉選びも難しく、どう伝えれば子どもたちにうまく伝わるかと日々悩みながら指導に当たっています。
 しかし、こういった指導を通して子どもたちと関わる中で、子どもたちに自分の思いが伝わったと感じることもあり、そういった時には子どもたちとの日々の関わりや指導の際の対話といったものが間違ってなかったと思え、自信につながる事もあるため、大変と感じると同時に、この仕事の面白さを感じます。

仕事の魅力、やりがい

 子どもたちと関わる中で、私から子どもたちに関わりに行くこともあるのですが、「先生、一緒に遊ぼう」「先生、今日こういうことがあったよ」と子どもたちの方から関わってくれると、私自身も非常に嬉しく感じます。
 こういった、子どもたちとの関わりを通して、いろいろな場面で元気をもらえることがこの仕事の魅力であると感じます。

印象に残っていること

 愛育園では、一年を通してたくさんの行事があります。その中の一つに「愛育園大運動会」があります。運動会では、小学生は組体操、中高生は応援合戦と事前にたくさん練習を行い運動会本番で発表します。この時子どもたちも職員も一丸となって練習に励み、素晴らしい発表をすることができました。
 こういった行事の時に、職員が先行して子どもたちにやらせるのではなく、子どもたちが積極的に行事に参加し全員で同じ方向を向いて頑張る事ができるというのは、とてもすごい事だなと思います。
 こういった、子どもたちの姿勢があるからこそ、日々の日常や行事の一つ一つが、かけがえのない経験や思い出になるのだと思います。

入社後、どのような点で成長したと思いますか?

 私自身まだまだ学ぶことが多く、未熟であるため、子どもたちとの関わり方について、「もっと他の伝え方があったな」など反省することも多々あります。しかし、伝え方や関わり方を工夫して、子どもたちとの関わりがうまくいったなと思えた時は、非常に達成感があり少しずつではあるのですが成長を感じることもできます。今後も、子どもたちとの日々の関わり方を試行錯誤しながら、精進していければと思います。

将来の夢、目標

 現在は、まだまだ未熟であり、上手くいかないこともたくさんあるため、先輩職員の方々にフォローしてもらってばかりです。そのため、先輩職員の方々の姿から学びながら子どもたちとの日々の関わりを繰り返し、試行錯誤することで職員として成長し、子どもたちからも他の職員からも信頼してもらえる職員となる事が現在の私の目標です。

ある日のスケジュール

泊まり勤務

11:00
出社
引き継ぎを確認、他の職員と話をして児童の様子などを把握した後、部屋の掃除や事務作業を行います。
12:00
昼食
平日であれば子ども達は学校へいっていますので、職員同士で食事をとりながら、雑談なども交えて文章では引き継げない、感情のこもった子どもの情報を交換していきます。
16:00
順番に子ども達が帰ってきます。一緒におやつを食べたり、学校での様子を聞いた後、学習支援を行います。
17:00
学習支援が終わると、一緒にキャッチボールをしたり、体育館で遊んだりします。この遊びの中でも、ルールを守る事など、教えていくことは様々あります。
18:00
掃除・お参り・夕食
職員が掃除の仕方などの見本を見せたりしながら、支援していきます。掃除が終わると、全員でお参りをして、夕食をとります。箸の持ち方などの食事作法を支援します。
19:00
子どもたちを入浴させ、明日の学校の準備を一緒に行います。その後は中高生の学習の時間にテストに備えての学習や受験に向けて勉強を教えたり、小学生とトランプなどで遊んだり、一緒にテレビを見たりします。
20:30
小学生を寝かしつけた後、中高生たちの学校での様子や近況を聞くなど、会話の時間を設けたり、一緒に遊んだりします。
23:00
児童全員が就寝したのを確認した後、児童別の記録や学校の担任の先生との連絡ノートを記入したり、戸締まりの確認などの業務をして終了となります。

翌日

5:30
夜のうちに洗濯した洋服を確認したり、小学生の水筒の準備をしたりします。
5:45
起床を促し、着替えや洗面を呼びかけていきます。
6:00
子どもたちと掃除を行います。
6:20
毎朝のお参りは、藤本理事長先生がお務めくださります。般若心経をお唱えし、その日一日、子どもと職員の心を調える時間です。
6:30
朝食をいただき、歯磨きなどを指導した後、登校の時間です。
8:00
子ども達が登校した後、居室やお風呂場の掃除、洗濯などをします。
9:00
朝会を行います。前日や今朝の子どもの様子を職員同士共有します。その後、部屋掃除や事務作業などを行います。
11:30
勤務に入る職員に引き継ぎをします。文章では引き継げない、細かい子どもの様子などを伝え、退勤となります。

愛育園を目指す学生へメッセージ

 子どもたちと関わりながら、共に生活していく愛育園の仕事は難しいことも多く、私自身もまだまだ自分の未熟さを痛感するような日々を送っています。しかしながら、日々の子どもたちとの関わりの中で、試行錯誤し工夫したことが上手くいったときは非常に大きな達成感を味わうことができ、この仕事の面白さに気づくことで大きな感動を得ると思います。
 このように、愛育園では子どもたちと共に生活をしながら、自分自身も成長することができる職場となっています。
 学生の皆さん、ぜひ一度見学に来てみてください。そして、愛育園の子どもたちのために働いてみたいと思った方は、私もまだまだ未熟ではありますが、共に頑張り、共に感動を共有してみませんか。