先輩職員の声
指導員(女性)
入社:平成31年4月
最終学歴:日本大学文理学部心理学科卒業
1. 仕事内容
幼児から高校生までの子ども達の日常生活の手助けをしています。心身の健やかな成長に向け、情緒の発達と社会性の発達の支援として、生活リズムを安定させ、保育園や学校での先生や友人との出来事に耳を傾け、話をよく聞くことはとても大切です。勉強で分からないところを教えたり、一緒に考えたり学習指導もしています。
2. 志望理由
私は大学で、心理を専門に学びました。中でも、児童心理学を学んでいるとき、親のかかわりがとても重要であることから、私自身、子どもと関わることも好きでしたので、児童養護施設で生活する子どもたちのサポートをしたいと思い志望しました。
3. 入社当初を振り返って
円福寺愛育園の子どもたちは、とても明るく元気いっぱいです。しかし、はじめのうちは、どう関わればいいのか、どうアドバイスすればいいのか悩みました。ですが、子どもたちそれぞれの夢や目標に向けて、お手伝いする、話を聞いてあげることだと気が付いてから、気持ちが楽になり、心に余裕をもって、話を聞くことができました。
子どもたちはみんな、毎日頑張っています。そして、みんな素直で、優しく、とてもキラキラしています。そんな姿を見て、私も子どもたちの自立のために、困っていたら相談に乗ったり、サポートしていきたいと心から思えるようになりました。
4. 仕事の魅力・やりがい
児童養護施設で働くこと、仕事のやりがいは、子どもたちの成長を実感した時です。日々の生活の中でも子どもたち同士で思いやる場面を見ると成長したなと感じます。また、人前で話すことが苦手だった子が、自分の夢や目標を堂々と話すことができた時や、行事で積極的にお手伝いをしてくれた時、その行事をやり遂げた時に、みんなで喜んで達成感に満ちあふれた姿をみた時、成長を感じ、本当にうれしく思います。
5. 仕事の難しさ、大変さ
子どもたちはそれぞれ、性格や物のとらえ方が違います。その子どもの特性に合わせて話し方や声の掛け方を選ぶ必要があるので、とても難しいと感じます。どうすれば、心を開いてくれるか、胸の内を話してくれるか、こちらの伝えたいことが伝わるのか、子どもたちの様子や表情を見ながら、話し掛け、耳を傾け、心に届くよう、一人ひとりに合わせた対話が大切だと思いました。
6. 印象に残っていること
円福寺愛育園の運動会は最高です。子どもたちと一緒に体を動かし、一致団結してチームのために頑張ることは、とても達成感があります。子どもたちの真剣さや、勝った時には思いっきり喜び、負けた時には泣いて悔しがる、そんな素直さに感動します。ある年、私は中高生の演舞での太鼓の演奏を任せていただきました。私は太鼓をやったことがなく不安でした。ですが、運動会での成功を願って頑張っている子どもたちのため、また、自分の不安な気持ちを無くすため、私自身本気で練習し、本番では大成功をおさめることができました。子どもたちと1つになれた感覚、達成感は、普段味わうことのできないとてもいい思い出になったと思います。
7. 入社後、どのような点で成長したか
子どもたちが何か壁にぶつかった時、それを子どもたちが自分で消化したり、解決して、乗り越えていかれるように、少しは力になれたかなと思えた時、私自身もまた、少しは成長できたと思える時です。自分だけが一方的に話しても、理解、納得はなかなか得られません。子どもが自分で振り返り、考えることができるよう話し掛け、分かりやすく伝える努力をしています。敏感で繊細な子どもたちの成長のため、これからも接し方について磨いていきたいと思っています。
8. 将来の夢・目標
子どもたちは円福寺愛育園を卒園し、社会に出てからもたくさんの「壁」にぶつかると思います。そんな時、愛育園で過ごした、頑張っていた自分を思い出して、一歩踏み出せる勇気と自信を持ってほしいと思います。
そのためにも、これからも、明るく、楽しく、みんなで協力し合って、一つのことに一生懸命頑張る子どもたちを、支援していきたいと思います。
9. ある日のスケジュール
遅番
- 14:00
- 始業 引き継ぎ事項を確認します
事務作業を行います
引き継ぎに参加します - 16:00
- 子どもたちが帰ってきたら、学校での出来事など、話を聞きます
学習のサポートを行います - 18:00
- 子どもたちと一緒に掃除を行います
- 18:15
- 子どもたちと一緒にお参りに参加します
食堂に移動し、一緒に夕食を食べます - 19:00
- 歯磨きや入浴のサポートをします
就寝時間まで小学生と一緒に遊んで過ごします - 19:30
- 中学・高校生は学習を行います
- 20:00
- 小学生と布団に行き、寝かしつけをします
中高生と関わり、最近の様子や、学校での出来事など、話を聞きます - 22:00
- 部屋の整理整頓、小学生の明日の持ち物の準備ができているか確認
明日の子どもたちの予定と引き継ぎ事項を確認し、終業
早番
- 6:00
- 始業 ホームの引き継ぎ事項を確認し、子どもたちを起こします
起きた子どもから布団をたたみ、着替え、顔を洗うよう声を掛けます - 6:15
- 子どもたちと一緒にお参りに参加します
食堂に移動し、一緒に朝食を食べます - 7:00
- 子どもたちの登校準備を行い、時間になったら送り出します
小学生の登校を見送ります
中学生の登校を見送ります
高校生の登校を見送ります
1階の居室やホームの掃除、洗濯に取り組みます - 9:00
- 朝会に出席します
事務作業を行います - 11:00
- 出勤してきた職員と引き継ぎを行います
- 11:30
- 終業
10. 愛育園を目指す学生へメッセージ
今、これを読んでくださっている皆さんは、児童養護施設で暮らしている子どもたちを支援したいと熱い思いをもっていることと思います。子どもたちの日常生活をサポートしたり、夢や目標に向かっていくのを支援するのはとても充実しています。また、何より自分自身、物事を多角的にとらえることができたり、成長したと実感できると思います。未来あるこどもたちのために一緒に頑張りましょう!